94歳で亡くなったご長寿の牧野さんですが、93歳の時に綴ったエッセイに健康法が書かれています。それによると、残念ながら耳は遠くなったけれど本を読むにも、字や細密画を描くにも老眼鏡は必要なく、手の震えもなかったそうです。

元来、極めて胃腸が丈夫であり、酒造家の息子なのに少年時代から酒もタバコも大嫌いだったことが、自分の健康にとって幸せだったと言っています。そしてメンタル面では人を呪わず、人を咎めず、人の栄達も羨まず、人の富にもヤキモチを焼かず、常に坦々たる道を歩んでいて、老人の心に至っていないこと。食生活では93歳の今も毎日、牛肉、豚肉はもちろん、隔日おきにウナギの蒲焼を食しているとも書かれていて、それが私の健康の保持法だと自慢しています。

子どもの頃は病弱でバッタのように痩せていた牧野さんが超健康体になれたのは、山野
をかけ巡り、そこで出会った草花たちのお陰でもあったようです。