東京都

学問をするためには佐川の山奥にいてはいけない、と東京へ出る決心をしたまきのさんは、飯田町に下宿をとることにした。東京へ出ると、知人の紹介で東京帝国大学理科大学・植物学教室に連れていってもらう機会ができた。

植物学教室にいた矢田部良吉・松村任三・大久保三郎という3人の教授たちは、土佐の植物話をする熱心なまきのさんを面白がり、教室にある書物や標本を自由に見ることを許され、東大に出入りするようになる。

東大の学生とも親しくなり、暇があれば教室に行き、植物の研究に没頭した。

左が22才のまきのさん。
右は佐川の幼馴染・吉永虎馬。